金型技術
01高度な設計
金型の品質を左右する設計において最も重要なものは、金型の履歴管理の徹底です。当社では問題を必ずクリアし、さらに同じトラブルを繰り返さないために、蓄積した経験を次の設計に活かす作業を30年にわたって継続してきたのです。
理想に近づくために、一歩一歩積み重ねてきた技術が、高度な設計を実現します。
02金型材料へのこだわり
当社はゴムやプラスチックなど成形品に応じて金型に求められる性能を検討。耐久性、耐摩耗性、耐腐食性、温度分布を考慮し、適材適所の材料選択を行っています。
さらに金型の機能向上や環境の為に自社オリジナルの材料を開発し、使用しています。
03最新鋭の機械設備
当社は国内外を問わず最新鋭の機械の情報を収集し、積極的に現場に導入しています。
サブミクロンの加工精度を可能にし、安定した作業を実現する当社の機械設備は、従来では不可能だった製品をお客様のもとへお届けしています。
04加工技術
製品形状に応じ、常に高精度かつ短納期に対応できる加工方法を追求・開発しています。
これにより顧客満足度の高い金型製作を実現しています。
05品質管理
徹底した金型履歴管理や測定データ管理を行っており、お客様に満足していただける金型を納入しています。
またLIM金型においては社内トライ環境を整え、納入前に良品成形が取れることを確認しています。
06社内の空調管理
工作機械は温度の影響を受けやすいもの。金型精度を出すために、工場内は一年中24℃(±1℃)に設定しております。
当社独自の空調設備で省エネルギー化を図るとともに、金型の精度と品質を維持しています。
PRC技術の特長
バリレス金型
成形によりゴム製品の周りや隙間にできてしまうバリは再利用できないため、従来はごみとして廃棄されていました。当社では、「バリを除去する手間」は多くの無駄だと考え、創業当初から研究開発を続けてきました。
開発した金型はランナーレスで、極限までバリを少なくすることで、ゴム材料の無駄を最小限に抑えると同時に、バリ取りなどの作業を大幅に削減。低コスト、省資源を可能にしました。また自動化システムを導入することで大幅な成形サイクルの短縮を実現でき、製品においては歩留り率98%に改善しています。
バリの発生を抑えることによるメリット
- 無駄な材料費の削減
- 廃棄物(ゴミ)の削減
- 製品仕上げにかかる人件費の削減
- 全自動化の容易化
3つの削減により、生産性の向上だけでなく、環境にやさしいモノづくりが可能となります。また成形の自動化を行うことで、成形コストを大きく削減。安定した製品の供給が可能となります。
微細加工技術
Oリング
Oリング
レンズ
当社の高度な加工技術とノウハウを応用し、最先端の医療機器などに使用している微細製品においても当社の金型が活躍しています。
マイクロOリング
内径50μ(ミクロン)、外径150μ
マイクロOリングは2018年にJIS規格に制定され、製品として今後の活躍が期待されています。
鏡面加工技術
手作業では品質のバラつきや時間がかかりますが当社の加工技術と最新鋭の機械により切削だけでRa15nmの鏡面加工を無人で行うことができます。切削では困難な複雑な形状のものをRa0.1μの表面粗さでの加工が可能です。
成形の自動化
当社では成形の自動化に向けたオリジナルの脱型機の製作も承っています。
またソフト設計も行える制御技術設計者も複数人配備。幅広いコネクションを活用し、お客様のFA化もサポートいたします。
金型構造について
製品の形状、素材によって様々な成形方法があります。当社では主に液状シリコーン(LSR)を材料とするLIM型を得意としています。他にもインジェクション型、トランスファー型、コンプレッション型、2色成形型など様々な成形方法に対応可能です。新しい成形方法においても積極的に協力いたします。